2021-05-01から1日間の記事一覧
今回の「ピチカート・ファイヴの小西康陽」は、自称「ピチカートマニア!」な私が選ぶ「ピチカート・ファイヴの10+2曲」である。ピチカート・ファイヴ(Pizzicato・Five)の楽曲は最高だ。ベストな12曲で以下、順位はありません。 (1)「私のすべて」 これは…
私は若い10代の頃から「ピチカートの小西さんが僕の伯父さんだったら」と思わないことはなかった。主に1990年代に青年期を過ごした私らの世代で、「本や音楽や映画や喫茶の趣味が抜群で洗練されたセンスのよい手本となる憧れの文化系の大人」といえば、もう…
傑作アルバム「家庭教師」を作った後くらいから、岡村靖幸=「岡村ちゃん」はスランプ期に入る。曲は出来るのだけれど、詞が書けなくなってきて。また、この時期からである、だんだん太りだしてくるのは。このCDのジャケ写真、髪形と水滴で何となくうまくご…
おそらく岡村靖幸=「岡村ちゃん」の作品の中で、最高傑作に間違いないアルバム「家庭教師」。前作「靖幸」同様、曲がよいし、歌い方もフェイクするボーカルあり、泣き落としの裏声ありで緩急自在。曲順や全体の構成もよく、アルバム「家庭教師」はトータル…
岡村靖幸=「岡村ちゃん」のアルバム「靖幸」。何のひねりもない、そのままな名前のタイトルだ(笑)。この時期は、いわゆる「岡村ちゃん上昇期」なので、どんな曲作ってもどんな詞書いても何をやっても岡村ちゃん、カッコよすぎ。 「だいすき」(シングル・カ…
岡村靖幸「OH!ベスト」、これは岡村靖幸=「岡村ちゃん」の2枚組ベストである。 順調にアルバム「靖幸」、最高傑作の「家庭教師」を作って、しかし「禁じられた生きがい」あたりでだんだん曲が書けなくなってきて新作がなかなか出来ず、だがスタジオを借り…
(前回からの続き)「フリッパーズ・ギター」(FIippers・Guitar)解散後のソロ活動における、小沢健二と小山田圭吾の笑ってしまうくらい分かりやすい思考のコントラスト。「フリッパーズ解散後のソロが同じバンドでやってたにもかかわらず、小沢と小山田で…
前回からの続きで、ラスト・アルバム「ヘッド博士の世界塔」完成以後の「フリッパーズ・ギター」(FIippers・Guitar)に関し、「フリッパーズ解散の背景理由」と「フリッパーズ解散後のソロが同じバンドでやってたにもかかわらず、小沢と小山田でなぜあんな…
特集「フリッパーズ・ギター・小沢と小山田」は、数回前から「フリッパーズ・ギター」(FIippers・Guitar)解散後の小沢健二と小山田圭吾、両君のソロに関する内容で書いている。今回、明らかにしたいのは以下のようなことだ。アルバム「ヘッド博士の世界塔…
(前回からの続き)以上のように、小沢健二ソロに関しては「フリッパーズ・ギター」(FIippers・Guitar)時代のラスト・アルバム「ヘッド博士の世界塔」での「普遍的で真実的なポジティヴで救いのあるものが最終的に存在する…そういうのがないとダメですよ……
特集「フリッパーズ・ギター・小沢と小山田」、今回からフリッパーズ解散後の小沢健二と小山田圭吾、両君のソロ活動に関する内容へ移ろう。「フリッパーズ・ギター」(FIippers・Guitar)解散の引き金を引いたラスト・アルバム「ヘッド博士」までの内容を振…
いわゆる「ポストモダン議論」が1970年代の後半から起きて現在に至るまで一貫してあるが、そもそも「ポストモダンとは何か」の厳密な定義は置いておいて、そういう細かな作業はプロの専門家の東浩紀あたりにやらせておけばよい。ポストモダンなものの功罪、…
(前回からの続き)「フリッパーズ・ギター」(FIippers・Guitar)の名作で名盤なラスト・アルバム「ヘッド博士の世界塔」にて「何かある!確かにある!」、しかしそのものの中身については、なかなか明言できず歯切れが悪いのだけれど、「最終的に何か普遍…
(前回からの続き)そして、いよいよ傑作の名盤アルバム、フリッパーズ・ギター(FIippers・Guitar)「ヘッド博士の世界塔」の最大の盛り上がりのクライマックスな7曲目「奈落のクイズマスター」が来る。この目玉曲の「奈落のクイズマスター」、曲は同時代…
「フリッパーズ・ギター」(Flippers・Guitar)の3枚目のオリジナル・アルバム「ヘッド博士の世界塔」が残念ながらラスト・アルバムで、「ヘッド博士」発表後にフリッパーズ・ギターは解散してしまう。「ヘッド博士の世界塔」はコンセプト・アルバムだ。つ…
「センスは良いけど態度が悪い」、そのため一部メディアや他バンドの悪口をさんざん言って、業界関係者並びに他バンドとそのファンたちから異常に憎まれていた小沢健二と小山田圭吾の「フリッパーズ・ギター」(FIippers・Guitar)である。そんな憎まれてあ…
「フリッパーズ・ギター」(FIippers・Guitar)の2枚目のアルバム「カメラ・トーク」はジャケの色が柿色のオレンジなせいか、このセカンド・アルバムは「オレンジで明るい青春なイメージ」が強くある。ファースト・アルバムで全曲を英語で歌って「なぜ日本…
「フリッパーズ・ギター」(FIippers・Guitar)のヒット・シングル「恋とマシンガン」は、いつ聴いても「ダバダバダバダバ」言っている(笑)。この時、元ネタのイタリア映画「黄金の七人」のサントラが、かなり売れたらしい。今にして思えば「ナック」もフリ…
今回から新たに始まる特集「フリッパーズ・ギター・小沢と小山田」である。この特集タイトルは往年のフリッパーズの名物雑誌連載「月刊・小沢と小山田」に当然、由来している。日本の音楽史に残るであろう(たぶん)偉大な伝説、ポップ・ミュージックの金字…
中期の傑作「BGM」と「テクノデリック」の2枚のアルバム出した後、「YMO」の音楽キャリアは一度途切れて活動休止になり、メンバー各自がソロ活動をやって、その後またYMO本体が復活して「浮気なぼくら」の歌謡曲路線や歌入りコントありのアルバム「サーヴィ…
「YMO」のオリジナル・アルバムのベストを挙げるとすれば、ほとんどの人が中期YMOの「BGM」か「テクノデリック」のどちらかになると思うが、「どちらのアルバムを選ぶか」でその人の音楽的嗜好の趣味や人間性が結構、照らいなく直接的に反映されているような…
「YMO」のアルバム「BGM」は「壮大なファン切り離し」の中期YMOの時代に突入の契機となる音源だ。アルバム「BGM」と「テクノデリック」は、あまりにも暗くて地味で非商業的であり、しかしながら密(ひそ)かに玄人ウケするテクノのラディカルで前衛的な音に…
「パブリック・プレッシャー」は、「イエロー・マジック・オーケストラ」(Yellow・Magic・Orchestra)、略して「YMO」の初期ワールド・ツアーのライヴ盤である。この「パブリック・プレッシャー」には有名な話がある。もともと当時のワールド・ツアーはオリ…
「イエロー・マジック・オーケストラ」(Yellow・Magic・Orchestra)、略して「YMO」の2枚目のアルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」、このセカンド・アルバムのジャケットに細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏の3人が載ったことは、やはり大きかった…
今回から数回に渡り、「イエロー・マジック・オーケストラ」(Yellow・Magic・Orchestra)、略して「YMO」の特集をやろう。題して「YMO伝説」である。ただあらかじめ述べておくと、私はYMOに関してそんなに詳しくはない。確かに昔からそれとなくYMO周辺のテ…
特集「東京スカパラダイスオーケストラ大百科」もスカパラ各メンバーを一巡したので、今回が最終回である。最後は、かつてスカパラに在籍していたメンバーの話で締(し)めて特集をたたもう。林昌幸さんのことなど。別名・MARC林。ギター担当。武内雄平さん…
「東京スカパラダイスオーケストラ」のベスト盤「Best・of・Tokyo・Ska・1998─2007」は、初回限定には近年までのPV収録のDVDが付いている。前に谷中敦が、「金管楽器は誰がどんな音を出しているのか見てすぐ分かるから良い」というようなこと言っていたが、…
「東京スカパラダイスオーケストラ」のメンバーはDJもやったりするので(現メンバーの谷中、川上や元メンバーの青木、冷牟田あたり)、クラブで回す皿のネタを日々考えて案外、悩んでいるのではないか。昔は関西でスカパラのライヴを見た後に京都・丸太町の…
「東京スカパラダイスオーケストラ」の「Ska・Evangelists・On・The・Run」は、ドキュメントとライヴ2本を収録の映像作品でDVDで出ている。「一時期の激動のスカパラ」を象徴し如実に物語る、スカパラ・ファンには必見の映像作品だと思う。とにかく、アルバ…
「東京スカパラダイスオーケストラ」の「ガスリンガーズ」(銃爪を引く男達)は、ライヴ盤の好盤だ。これはアルバム「Full-Tension・Beaters」を発表後に精力的にやったライヴをその都度、録音で記録保存してメンバーとスタッフで共有し後日、ベストな演奏を…