アメジローのつれづれ(集成)

アメリカン・ショートヘアのアメジローです。

2021-06-01から1日間の記事一覧

特集 寺田ヒロオ(6)「まんが トキワ荘物語」(その2)

(前回からの続き)以下の簡略な「トキワ荘年譜」を見て、トキワ荘関連での注目の画期は1970年と1981年の2つの年である。 1952(昭和27)年・トキワ荘、棟上げ式1953(昭和28)年・新築のトキワ荘に手塚治虫が入居。大晦日に寺田ヒロオが入居1954(昭和29)…

特集 寺田ヒロオ(5)「まんが トキワ荘物語」(その1)

昔から続く「トキワ荘ブーム」が現在でもあるが、トキワ荘に現役で入居や出入りの人気漫画家で主な人はすでに亡くなっているから(手塚治虫、藤子不二雄の藤本と安孫子、石ノ森章太郎、赤塚不二夫ら)、やがてはトキワ荘に関する書籍も次第に減り、「トキワ…

特集 寺田ヒロオ(4)「トキワ荘の青春」

映画「トキワ荘の青春」は監督が市川準、主演に本木雅弘を迎えて寺田ヒロオ=「テラさん」に焦点を定めたトキワ荘が舞台の青春映画であり、完全に現実に忠実ではなく多少のフィクションが入ってはいるが、静かで地味なのだけれど堅実で温かくて非常に細かく…

特集 寺田ヒロオ(3)「もうれつ先生」

藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫らトキワ荘出身の漫画家たちの頼りになる兄貴分であり、よき理解者であった寺田ヒロオは1960年代後半に筆を折り漫画を描くことをやめてしまう。まだ寺田が30代の頃のことであった。そこから寺田ヒロオの「早すぎる晩年…

特集 寺田ヒロオ(2)「暗闇五段」

寺田ヒロオと同窓のトキワ荘出身の漫画家たちは後にスゴい勢いで売れっ子人気作家の道を一気に登りつめる。藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫ら。そして、そんな彼らの活躍とは対照的にトキワの荘の兄貴分・寺田ヒロオ=「テラさん」は、時代とともに次…

特集 寺田ヒロオ(1)「背番号0」

近年、漫画家の水木しげるが非常に注目されて、その半生がドラマ化され、私も映画版「ゲゲゲの女房」を劇場に観に行ったりしたが、そんなとき、なぜかいつも思い出してしまうのは寺田ヒロオのことだった。水木しげるというのは、貸本漫画から始めてしばらく…