アメジローのつれづれ(集成)

アメリカン・ショートヘアのアメジローです。

東京スカパラダイスオーケストラ大百科(1)「ライブ」(全員)

今回から始まる新たな特集、題して「東京スカパラダイスオーケストラ大百科」である。「東京スカパラダイスオーケストラ」は略してスカパラ。この人たちは活動歴が長い。出初めの頃の場末のキャバレー専属バンドのような怪しい雰囲気が私は特に好きだった。

おそらく初代バンマス(バンド・マスター)のASA-CHANGのアイデアだと思うが、キメキメのスーツ姿でスカ以外にもあえてハズして昭和歌謡をやったりする所が、いかにも「いなたい感じ」がしてお洒落だった。最初期の初々(ういうい)しいフレッシュなスカパラは、周防正行監督「ファンシィダンス」の映画冒頭にて見られる。

これはライヴ盤で、特によいのは「ショット・イン・ザ・ダーク 」だ。昔のスカパラのライヴは、いつもこの「ピンクパンサー」のテーマから始まっていた。イントロを聴くだけで、これからスカパラのライヴが始まりそうな感じがして私はドキドキする。「ボンゴタンゴ・挿入曲リンゴ追分」は、文句なくスカパラ初期の必殺の盛り上がり曲である。「サマータイム」と「 妖怪人間ベム」はカバー選択眼が抜群で本当にセンスが良い。「サマータイム」のスカ解釈カバーなど実に心に染みる。

スカパラのメンバーは皆さん男前だと思う。ナーゴさんは、さわやかな男前(ガモウさんいわく「娘ができたら嫁にやりたい」)。北原雅彦さんは、テクニシャンな男前(メンバーから「北原先生」と呼ばれている)。冷牟田竜之さんは、クールな男前(一匹狼で香具師。ブレーキぶっ壊れて猛スピードで走り続ける車のような)。ガモウさんは、トリッキーな男前(ライヴ中のダンスや動作が面白くて毎回大爆笑。またライヴMCで、この人がマイクを持つとなぜか盛り上がる)。谷中敦さんは、豪快な男前(昔は今より線の細いアラン・ドロンなタイプのキザな二枚目キャラだった)。川上つよしさんは、マニアックな男前(この人のスカの知識、作曲、選曲センスはもっと評価されてもよいと思う)。加藤隆志さんは、ロックな男前(細身で一番ロックな出で立ちである)。大森はじめさんは、やさしい男前(この人が女性にモテるのは何となく分かる気がする)。茂木欣一さんは、ナチュラルな男前(最後の正式加入メンバーだが、それを感じさせないのは、ひとえにこの人の性格と人柄のよさから来ていると思う)。沖祐市さんは、天才な男前(ライヴでキーボードを小脇に抱えてステージ中央に来たのを初めて見たとき正直驚いた。あれはかなり重いと思う)。

あとスカパラはスーツの着こなしもカッコよい。私は、いつも「近いうちに洋服の並木でモッズ・スーツを1着オーダー」と思っているのだが、なかなか機会なくいまだ果たせずにいる。