大学受験数学で「大学への数学」と言えば、昔は研文書院の黒いカバー表紙の参考書「大学への数学」と、東京出版から毎月出ている月刊誌「大学への数学」とが同タイトルでまぎらわしくあった。「大学への数学」ら「大学への××」シリーズの黒カバー表紙の本格…
今回から新しく始める「アメジローのつれづれ」。本ブログ「アメジローのつれづれ」は全三部よりなります。第一部は「生活のたのしみ」、第二部は「音楽のたのしみ」、第三部は「読書のたのしみ」。第一部の「生活のたのしみ」は、現在の日々の生活(ライフ…
今回から始まる新シリーズ「京都喫茶探訪」である。以前に京都でよく行った純喫茶のことなどを。ただ昔よく行った喫茶店への私の思いを書いているだけで、「あの店の由来や歴史はこうで」のタメになる話や「得々メニューはこれだ!」のようなお薦め情報はな…
最近、イギリスでの、いわゆる「モッズ」たちによるスクーター・ランの雑誌記事を見た。皆さん、かなりカスタムしてデコレーションを入れた状態のよい「ベスパ」(Vespa)や「ランブレッタ」(Lambretta)を所有していて、モッズ=「貧しい労働者階級のリア…
昔、私が高校生であった1980年代に渡辺次男「なべつぐのあすなろ数学」(1975年)という高校数学の参考書があった。現在では絶版・品切で流通数が少なく古書価格も高騰していて、なかなか入手困難な渡辺次男「なべつくのあすなろ数学」シリーズである。 本シ…
山下厚「東大合格への世界史」(2006年)は、副題が「東京大学への道・東大文Ⅰ生が教える日本語力で解く論述テクニック」である。また表紙には「東大模試1位の国語力で解き明かす、世界史で満点近く取る方法とは…?文章構成力で満点近く稼げ!」「現役東大…
昔、田中拓雄「実践・世界史問題集・精選257問」(1995年)という大学入試世界史の問題集があった。本書は絶版で今ではほぼ入手不可能。仮に古書であったとしても古書価格は相当に高騰している。私も前にこの問題集を所有していたが、これが実によく出来た世…
現在は閉校してもうないが、以前に医歯薬受験対策専門の両国予備校というのがあった。そこの創業者であり理事長であった高畠金蔵はなかなかクセのある人で(笑)、レギュラーのラジオ番組を持って精力的に出演していたり、1980年代から90年代にかけての全盛期…
以前に、駿台予備学校の霜栄「生きるセンター漢字・小説語句」(2015年)の練習例文が差別、下品、性的表現(下ネタ)を含み悪ふざけで不適切だと社会的に問題になったことがあった。 当の著者の霜栄からすれば、タイトル「生きるセンター漢字・小説語句」の…
大学入試の現代文は常に初見の問題文なので、受験生は何から出典の評論文と小説が出題されるか予測できず毎回、試験のその場で考えて現代文の問題を解くしかない。この意味で現代文は事前の知識よりも、その時々での読解の思考が試される科目といえる。結果…
近年、街の書店でよく見かけるようになった鉄緑会の書店売り大学受験参考書である。鉄緑会は東京と大阪で展開する東京大学の受験指導を専門とする予備校である。当会公式の肩書名称は「東京大学受験指導専門塾」となっている。鉄緑会の「鉄」は東京大学医学…
森一郎「試験にでる英単語」(1967年)は、昭和の時代から今日まで増版され続けている受験用英単語集のベストセラーである。通称「でる単」「しけ単」。1967年の初版発行で、2011年8月時点で何と!累計1488万部。著者の森一郎は元は英語教師で都立日比谷高校…
英文読解の基本は、どんな英文であっても一文精読して意味が分かり訳せることが必須であるが、読むべき英文が多く長くて長文になれぱなるほど、全ての英文を順番通りに最初から最後まで全文同じ強度の厳密さで一文精読を重ねていくことは現実的ではない。 い…
最近の人は知らないかもしれないが、以前に大学受験の古文指導で、和角仁(わずみ・ひとし)の「グリデン古文」というのがあった。「驚異のグリデン解法」(1987年)、「魔法のグリデン解釈」(1990年)などの和角仁の古文の大学受験参考書が昔は多く出てい…
大学受験の漢文は、「白文」を出された時に返り点(レ点や一二点や上下点ら)をつけ送り仮名を加えて、「書き下し文」として正確に読めること。そして、さらにその書き下し文から意訳も含めて、分かりやすく言葉を補って適切な「現代語訳」ができること。こ…
1980年代から90年代にかけての昔の代々木ゼミナールは、たまたまの偶然だと思うけれども、なぜか漢文の有名講師が多く在籍していて、例えば多久弘一や中野清という人がいた。多久も中野も代ゼミで漢文教科の大学受験指導をやっていたけれど、もともと両人と…
近年、ちくま学芸文庫が昔の絶版の大学受験参考書を文庫サイズで復刻・再販させる試みを熱心にやっていたが、その中には厳密には大学受験参考書ではない、一般的な勉強法を指南する昔の著作も入っていた。「大学受験参考書を読む」のシリーズだが、今回は大…
近年、ちくま学芸文庫が、国語(現代文、古文、漢文、小論文)を主とした昔の絶版の大学受験参考書を文庫サイズで復刻・再販させる試みを熱心にやっており、絶版・品切の入手困難な大学受験参考書が文庫本で新刊の割合に廉価(れんか)な価格にて購読できる…
大学受験現代文の記述式問題では、「何となくの漠然で書き出すな。必ず最初から記述解答のプランを持ち、書くべきことを確信を持ってから書き出せ」などの指導がよくなされる。河合塾講師による河合出版から出ている、浦貴邑・中崎学「現代文記述問題の解き…
昨今、世界史の大学受験参考書で「これはさすがに名著で人々に広く読まれるべきだ」とは思うが、絶版品切れで入手困難なため古書価格が異常に高騰して、なかなか入手して読めないのは、山村良橘「世界史年代記憶法」(1976年)と大久間慶四郎「大学への世界…
「世界史論述練習帳」(2001年)や「センター世界史B各駅停車」(2006年)の大学受験参考書を出している元駿台予備学校・世界史科の中谷臣が自身のホームページ「世界史教室」にて、他の予備校講師が執筆の世界史の大学受験参考書を批評し採点していたことが…
駿台予備学校の伊藤和夫による英語参考書の「教室三部作」といえば、「英文解釈教室」(1977年)と「英文法教室」(1979年)と「英語長文読解教室」(1983年)であるが、ニ冊目に当たる「英文法教室」など英文法の受験参考書として分かりづらい。英文解釈以…
山口俊治「山口・英文法講義の実況中継」(1985年)を初読の際の衝撃が今でも忘れられない。これは間違いなく大学受験参考書の英語の名著であると思う。高校生の時、部活動の部室に大学進学が決まった卒業を控えた先輩がもう使わない教科書や辞書や受験参考…
私が高校生で大学受験生だった時には、英語の英文法は何に向かって勉強するかといえば、センター試験英語の英文法・語法の空所補充の4択問題をミスなくほぼ完答で、どれだけ短時間で早く解けるかに全力を傾けていたし、そのことにしか興味がなかった。セン…
近年、教学社から出ている「難関校過去問シリーズ」の「東大の日本史・25カ年」(2008年)にて東京大学二次試験、日本史論述問題の対策指導に定評がある駿台予備学校の塚原哲也である。その塚原が参加の共著、塚原哲也・鈴木和裕・高橋哲「日本史の論点・論…
駿台予備学校から始まり、後に東進ハイスクールや学研プライムゼミらで日本史の大学受験指導を重ねられてきたベテラン予備校講師の野島博之に関しては、何よりも駿台予備学校在籍時の直属の上司が駿台日本史科主任の安藤達朗であり、私は昔から駿台予備校の…
予備校講師が大学受験の勉強を教える以外の所で、講義中に面白おかしい脱線の雑談を長々とやったり、自身の趣味や経歴、家族のことや同僚予備校講師との仲の良い付き合い、はたまたライバル講師との関係対立の確執ら個人の私的なこと、その他、予備校業界の…
伊田裕「古文講義の実況中継」上下(1988年)は、私には非常に懐かしい大学受験参考書だ。1980年代、高校生の頃に私は本書を読んで古文の勉強をしていた。 伊田「古文講義の実況中継」は上下の二巻で、タイトルは「古文講義」となっているが、厳密には「古典…